京都シリーズV
常寂光寺 右京区嵯峨小倉山小倉3 2012.7
日蓮宗の寺。藤原定家の山荘「時雨亭」があったとされる。この地は幽雅閑寂で天台四土にいう常寂光土の観があることからこの寺名となった。
慶長元年(1596)、宗学と歌道に造詣が深かった本國寺16世日禎(にっしん)が、歌枕の名勝・小倉山の地に隠棲し、寺を開創した。日禎(にっしん)にこの地を提供したのは、角倉栄可と角倉了以。
秀吉の姉・日秀や、日秀の夫・三好吉房、加藤清正、小早川秀秋などが帰依した。
●苔むす参道
●仁王門・・南北朝時代に建立された本國寺客殿の南門を元和2年に移築
仁王像は運慶作。若狭・小浜の長源寺より移したもの。
●境内・小倉山の階段
●本堂・・慶長年間、小早川秀秋の助力を得て建立 ●本堂前からの眺め
●妙見菩薩を祀る妙見堂
妙見菩薩は北極星や北斗を象徴とした菩薩様であることから、北辰妙見菩薩といわれている。諸星の王として、宇宙万物の運気を司るとされている。
●鐘楼・・寛永18年に建立。梵鐘は昭和48年に新しく鋳造された。
●境内の竹林
●多宝塔(重文)・・元和6年(1620)に建立される
●多宝塔を望む
●歌仙祠・・藤原定家・藤原家隆を祀る
●祖師堂 ●東屋