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第九回 マルベリー(桑)フォーラム
桑の文化を京都から・・建仁寺
東山区花見小路四条下る小松町
2013.9
■桑はお茶と共に、臨済宗大本山建仁寺開祖・栄西(ようさい)によって日本に伝えられました。昔嵯峨のあたりで桑の栽培が始まり、その桑を利用して養蚕が盛んになりました。以後京都での着物文化が花開きました。桑は化学繊維の普及と共に、いったんは衰退しましたが、和装業界の復興と地域活性化の救世主として、また健康食品として優れた効能があるとされ今見直されています。
フォーラムは「桑の碑」法要と桑の普及活動のために、毎年開催されています。主催はNPOマルベリー協会、後援は京都府・京都市・京都西陣織工業組合・京都新聞社・京都市観光協会・KBS京都。
■建仁寺
【桑の碑】・・三尊石・・法要が行われました
平成17年(2005)9月8日(桑の日)に、800年の時代を経て、栄西の偉業を顕彰するために建立されました。
開山栄西禅師は、平安時代末期、二度にわたって入宋。龍慧南禅師八世の法孫である虚庵懐敞禅師より臨済宗黄龍派の法系を嗣承されます。帰国後、建仁2年(1202)源頼家の帰依を受けた禅師は京都最初の禅寺『建仁寺』を創建しました。
禅師71歳「喫茶養生記」を撰しその上巻には茶の効用、下巻に桑の効能を詳述している。病には五種の相あり、一に飲水病(糖尿病)、二に中風、三に不食、四に瘡病、五に脚気。そしてこれらの諸病を治する妙薬は『桑』であり、これを服すれば長寿無病を得られるとしている。
諸病を治するには、仏教に順じた生活をすることが肝要であるが、桑樹は妙薬であり諸仏菩薩の樹であると説く。因って茲に三尊石を建立し「桑の碑」とし開山栄西禅師の法恩に酬いるものであります。
●碑の周りのお茶の葉、茶の実
●本坊 ●会場となった方丈
●300名の招待客 ●あいさつをする門川大作市長
●記念講演の法観寺(八坂の塔)住職・浅野全雄師・・栄西が書いた「喫茶養生記」をもとに桑の効能について解説
●日本舞踊奉納・・祇園東 お茶屋「叶家」の方々
演目「松づくし」・・祝いの席の曲に、あでやかな舞
「祇園小唄」・・三味線・笛・鐘の演奏をバックに華麗な舞を披露
●舞妓さんと記念撮影
●清涼軒での茶席
●桑の葉の和菓子 ●珍しい桑の葉の抹茶・・菓子共に美味