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井草八幡宮例大祭・・野点席 2016.10   東京都杉並区善福寺1−33ー1

■この神社はかつて旧上草村、下井草村の鎮守でした。御祭神は八幡大神(応神天皇)で、明治時代までこの付近の古い地名から遅野井(おそのい)八幡宮とも呼ばれていました。
境内東側付近からは縄文時代中期(約4000年前)の住居址が発見され、多くの土器が発見されました。その中の顔麺把手付釣手形土器(がんめんとってつきつりがたどき)は、国の重要文化財に指定されております。このように当社周辺は太古の昔から森もあり水も豊かで、生活に適した景勝の地であったと思われます。当社は900余年の歴史をもつと伝えられ、また、江戸時代の慶安2年(1649)徳川家光は、社殿を造営させ朱印領6石を寄進して おります。祭日は10月1日を中心に、3年ごとに神輿の渡御、5年ごとに鎌倉の昔をしのぶ珍しい流鏑馬の神事が行われています。


●大鳥居から桜門までの参道に、ずらり出店が並びます












●楼門   ●神門











●回廊の献華















●文華殿(宝物館)公開

顔麺把手付釣手形土器(がんめんとってつきつりてがたどき・縄文中期)は、国の重要文化財となっており紋様・形がひときわ個性的です。境内付近から出土した縄文土器のほか、石斧(せきふ・縄文)、石鏃(せきぞく・縄文)、石棒(せきぼう・縄文)、土師器(古墳〜平安)、須恵器(古墳〜鎌倉)、八幡大菩薩の御神号(ごしんごう)軍旗、旗鈴、采配と軍扇、和鏡、太刀、鎧・胴具足、太田道灌ゆかりの太田家馬印(室町時代)、杉並区指定文化財の板絵、南蛮兜(安土・桃山)、古鈴(文禄2年・秀吉朝鮮出兵の頃)、山伏の着装・錫杖(しゃくじょう)、火縄銃、刀筒、手裏剣、馬具(螺鈿鞍、巴紋金具)、木造阿弥陀如来立像(鎌倉)、木造不動明王立像(江戸)、神楽面、調度品(高坏・たかつき、秀衡椀、長柄・ながえ銚子、台付三つ組盃・さかずき)、平成28年度社頭図など多数展示されていて圧巻でした。


◆神楽殿での奉納行事・・能や狂言も行われるよう、能舞台の造りになっています。

●「浦安の舞」・・八幡幼稚園卒園児(小4の女児)による舞

























●武州里神楽 十世家元 石山裕雅楽社中

●「橘(たちばな)胡蝶の舞」(石山裕雅社中)・・橘胡蝶を家紋とする石山家にのみ伝わる荘厳華麗な秘舞


























●神楽殿近くの野点席・・茶道裏千家淡交会 東京第七支部による茶席















●色紙・・太平楽(たいへいらく) ●茶花・・シロバナサクラタデ、ほととぎす、秋明菊















●富士釜 ●水指・・高麗・花見島  ●棗(なつめ)・・稲穂の蒔絵












●立礼席によるお点前

●月見の菓子・・月と鳥とすすき、絵馬 













●紅葉柄の茶碗  ●地元・杉並の衆議院議員・石原伸晃氏が茶席に現れ、びっくり。以前から淡交会と交流があるようです。












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