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畠山記念館・・涼を愉しむ 2018.8 東京都港区白金台2−20−12
■畠山記念館は、茶道具を中心に書画・陶磁・漆芸・能装束などの古美術品を展示公開している市立美術館です。創立者の畠山一清(1881〜1971)は能登国主畠山氏の流れで、金沢に生まれ東京帝国大学工科大学に進み、技術者としてポンプの開発に取り組み、荏原製作所を創立しました。荏原製作所は水インフラや海水の淡水化、オイル&ガス施設や発電所などエネルギー関連施設も手掛けています。畠山即翁は事業のかたわら、美術品の収集も行いました。畠山即翁の意志を継ぎ、愛蔵の美術品を記念館で公開しています。
●正門 ●涼しい緑の苑道
●築山・・2体の文人像、門、茶室の待合
●茶室・浄楽亭 ●美術館前のくちなしの実
●鉄筋の美術館 ●エントランスの釣灯籠 ●1Fロビー・・ガラス越しに木々の緑が映えます
●平櫛田中作の、畠山即翁寿像 ●唐木染めの扇子・・・本阿弥光悦筆「扇面月兎画賛」
●今回の展示は「涼を愉しむ、朝茶の会」でした。
茶の湯の世界では、夏の朝、暑くなる前に行われる朝茶という茶会があります。この展覧会では畠山即翁が昭和13年、上野不忍池弁天堂で催した「朝茶の会」に用いた道具が展示されています。野々村仁清作の錠花入、小堀遠州作の共筒茶杓・女郎花、信楽水指・玉兎の茶道具や、春慶糸目膳、懐石椀、白釉向付などの食器も趣がありました。
●2F展示室・・高取透鉢 ●省庵・・4畳半の茶室と庭・・展示スペースの一角にあります
●干菓子
●蓮羊羹・・金沢の夏の銘菓、吉はしの取り寄せ・・さくさくした蓮の食感が特徴。昭和13年の朝茶の会で畠山即翁は故郷のこの羊羹を取り寄せました。
●平茶碗と抹茶 ●外の明月庵