寺社

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■干支の猿ゆかりの寺社

1.猿田彦神社 京都市右京区山ノ内荒木町  2009.9

人生を切り開く、開運の神・猿田彦大神を祀る。「見ざる・聞か猿・言わ猿」の三猿信仰は、世の中の悪から身を守り、開運招福をもたらすとされている。明治18年にこの地に遷座した。












































2.大豊(おおとよ)神社 京都市左京区鹿ケ谷・哲学の道  2009.9

●参道にはたくさんの秋の草花があります ●ミズヒキ 

●萩やススキなど、秋草で囲まれた鳥居














末社の日吉社(災難除け)・・向かって左側は狛トビのある愛宕社。右側は狛猿(三番叟を踊る狛猿)のある日吉社。三番叟は能の式三番の演目で縁起の良い舞とされている。











 



 
3.新日吉(いまひえ)神宮
 2005.8 京都市東山区東山七条入る



東山七条交差点から東に進んで、豊国廟参道の坂をのぼっていくと、新日吉神宮があります。豊国廟はこの神宮のちょっと先にあります。この神宮の道路の向かい側には、京都女子大があります。





歴史・・
永暦元年(1160)、後白河法皇の御所の法住寺内に、比叡山東坂本の日吉大社から神様を迎えて祀ったのが始まり。比叡山の日吉(ひよし)神社は、京都の鬼門の方角にある比叡山・延暦寺を守護しています。日吉神社も新日吉神宮も守護神は猿です。

新日吉神宮はその後、元和元年(1615)、
豊国廟社のとりこわしとともに、旧廟前に移り、さらに明治30年(1897)にこの地に移りました。祭神として後白河法皇のほか、大山昨命(おおやまくいのみこと)を祀っています。朝廷の崇敬厚く、上皇の行幸も多かったそうです。



◇社殿は応仁の兵火で焼け、その後しばしば増改築が行われ、現在の本殿は天保年間の1835年に改造され、大きな流造りになっています
















4.日吉(ひよし)大社  2011.8  滋賀県大津市坂本5−1−1

比叡山の麓に鎮座する日吉大社は、崇神7年(紀元前90年)に創始しました。その歴史は、約2100年前の大昔にさかのぼります。現在は全国3800余りの分霊社の総本宮になっています。40万平方mの広さを誇る境内には老樹が茂み、特に紅葉の名勝として知られています。

平安遷都の際、この地が表鬼門(北東)にあたることから、都を災難から守る社とされた

織田信長による比叡山焼き討ちの後、豊臣秀吉によって再興された

主祭神は東本宮(大山咋くい神)・西本宮(大己貴神・おおなむち神)の二柱でこのほかに108の末社がある


国宝・重文の宝庫・・東本宮・西本宮本殿が国宝。社殿17棟と、神輿7基、石橋(大宮橋・・秀吉寄進)が重文

天台宗が開かれて以降、比叡山延暦寺の守護として今日に至っている















■山王鳥居・・神仏習合の鳥居 

■西本宮楼門(重文)・・奈良の三輪山より御神霊(大己貴神・おおなむち神)をお迎えし、国家鎮護の神を祀る。軒下の4隅にお猿さんがいます

●神猿(まさる)・・魔除けの猿を祀る・・魔が去るで、まさる。何よりも勝る(まさる)。













●東本宮参道の「猿の霊石」  ■東本宮楼門












5.西教寺(さいきょうじ)・・明智光秀公菩提寺・・護猿(ござる)

滋賀県大津市坂本5−13−1  2011.8


◆西教寺は、 天台真盛宗総本山・戒光山兼法勝西教寺 といいます。天台真盛宗派の寺、400余りを統括する総本山となっています。

創建時期(飛鳥時代)

聖徳太子が仏法の師である高麗の僧慧慈、慧聡のために開創された寺で、推古26年(618)に大窪山の号を賜り、天智天皇8年(669)に西教寺の号を下賜された と伝えられています。その後、久しく荒廃していたところ、比叡山横川の元三大師や恵心僧都源信が、念仏の道場としたころから次第に栄えるようになりました。

中興の祖・・真盛上人(室町時代)


その後、文明18年(1486)に比叡山で修行された真盛上人が入寺されるに至り、堂塔と教法を再建、不断念仏の根本道場として、西教寺を再興されました。


●総門・・坂本城から移築された

●「明智光秀公と一族の菩提寺」の案内


●三浦綾子さんの小説『細川ガラシャ夫人』に西教寺が登場します

西教寺の護猿(ござる・・守りざる)・・西教寺の法難を救う

1493年、坂本の地で徳政一揆が勃発。比叡山の僧兵たちが、西教寺の真盛上人が関わったのではないかとして、西教寺を襲撃してきました。その時、本堂の鉦をならし続けて急を知らせたのが手が白い猿でした。猿が真盛上人の身代わりとなって鉦を撞いていたのです。その猿は日吉神社の神のおつかえであるとして、僧兵達はその場を撤退したということです。搭頭の屋根瓦には猿が随所に置かれています



6.秩父神社・・★お元気三猿   2015.9  埼玉県秩父市番場町1−3

■本殿・・秩父神社の社殿は天正20年(文禄元年・1592)、家康から寄進されたもので江戸初期の豪華な建築様式を取り入れている。名工・左甚五郎の彫刻も多々あり、日光東照宮を彷彿とさせるものである。

●本殿中央上部の彫刻























本殿の西北・・お元気三猿

「よく見・よく聞いて・よく話そう」・・現代の情報化社会にふさわしいお元気三猿。当社の御祭神、妙見様は神仏の中心にあって人間の元気な命を司る神様として永く信仰を集めてきたことから、不老長寿の御利益があるとされています。



























7.山王日枝神社・・神使いの猿を祀る

2015.12  東京都千代田区永田町2−10−5

■滋賀県大津市坂本の山王総本宮・日吉大社の分霊を祀る。全国で日吉大社・日枝神社は3800社にのぼる。当社は江戸の三大祭り、山王祭で有名。

●山王鳥居(北側・裏参道)・・明神鳥居の上に三角形の破風(屋根)がついたもの。山王信仰の神仏習合を表す。



●随神門(南神門の背面の門)の神猿像(2体)

全国の日吉・日枝神社には神猿が祀られています。新年の干支に因みお参りする人も多いことでしょう。
















●山王絵馬・・随神門の神猿が描かれています















●神猿像・・拝殿前の夫婦猿















               


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