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文京区立・森鴎外記念館・・東京都指定史跡

2015.5  東京都文京区千駄木1−23−4

■この記念館は、文豪・森鴎外(1862〜1922)が1892年から1922年、亡くなるまでの30年間過ごした「観潮楼」(邸宅跡)に建てられました。鴎外の没後、火災や戦災で焼失しましたが、戦後文京区により児童公園として解放され、昭和25年(1950)に森鴎外遺跡として東京都指定史跡となりました。鴎外生誕100年の昭和37年(1962)、文京区立鴎外記念本郷図書館が建設されました。

●千駄木団子坂を登った所に位置します













●大観音通りの外観

生誕150年の平成24年(2012)に新しく建てなおされ、鴎外記念館を開館しました。コンクリートの頑強な建物で、デザインも工夫されています。
























●展示室には鴎外の60年の偉業が年表や資料(文・写真・フィルム)で展示されています。鴎外はこの家で『青年』『雁』『阿部一族』『山椒大夫』など多くの小説や翻訳、脚本を執筆しました。鴎外と同時代を生きた幸田露伴・夏目漱石・尾崎紅葉など谷根千の文豪との交流もひもときます。
特に印象的だったのは、鴎外が亡くなる前年の大正10年(1921)、昭和天皇(当時・皇太子)が外遊先の欧州から帰国したときに出迎えのようすを収めたフィルムに、鴎外の歩いている映像がありました。60才で亡くなった時のデスマスクも印象的です。

●観潮楼正門跡・・藪下通り入口

当時の門柱の礎石と敷石が残っています。













★塀に組み込まれた鴎外の写真 ★刻まれた「観潮楼」の文字は歌人・佐々木信綱によるもの


























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